2007年08月08日           もくじへ戻る トップページへ戻る 
    ワークショップ
                       
本日は江戸東京博物館ホールで行われました「歌舞伎ワークショップ」について書いてまいります。


で、本日もスッゴク暑くて大汗もので出かけました。
「小学生のための歌舞伎体験教室」は子供1人大人1人のペアでの申込ですので 今回は長男と私、長女と連れ合いの2組で申し込みました。
前回の国立大劇場での「野崎村」の観劇は日曜日でしたので、4人で出かけたのですが 今回は平日の水曜日で、さらにお盆休み前という事もございまして 連れ合いは仕事を休めませんでした。
ですので、私と長男と長女の3人で行こうと思ったのですが 申込の時に支払いました参加料金にはワークショップの参加費も含まれておりまして 行かないのもチョッともったいないかな〜っと、思いました。
そこで事前に‘伝統歌舞伎保存会‘に電話で確認いたしまして 連れ合いの代わりに次男を連れて行く事にいたしました。
ですので夏の暑いところ さらに!子供3人ですので 超!暑い!!!
でも、3人連れて出かけますので 早めに午前中から行きまして江戸東京博物館で遊んで 午後からワークショップに参加いたしました。
江戸東京博物館には歌舞伎のコーナーもございますので 午後からのワークショップの前に見ておいて良かったです。


さて、お昼ご飯を食べてからイヨイヨ会場に向かいます。
会場の江戸東京博物館ホールは江戸東京博物館の1階にございまして たぶん400名ほどの定員だと思います。(今回はワークスペースがございましたので もう少し少ないかもしれません)
こちらのワークショップには昨年も長男と行きましたけれど 今年は、さらに人数が多くなっていたように感じました。(昨年2006年の様子は、こちらにUPしてございます。)
Bコースの人数が増えておりますので ワークショップ参加人数も増えるのでしょうね。
開場はPM1:30からで 入場時に下座の‘到着‘が場内に響いて、とってもいい雰囲気です。
‘到着‘の太鼓や笛の音で 多目的ホールに歌舞伎の匂いを感じるのですから 音の重さを感じます。
長男と長女は歌舞伎の舞台を見に劇場に出かけておりますので ‘到着‘の下座にスグ気がつきました。(笑)
場内は前方の座席が子供 後方が大人で やはり子供と付き添いの大人は離れて座ります。
子供席と大人席の場所は分かれておりますが 座席は自由ですので、我が家の2人は最前列に座っていました。
次男は、マダ2年生で 今回は連れ合いの代わりでオマケですので(笑) 私と一緒に後方の大人席に座りました。
        


今年のワークショップは以下の様な順番で進行しました。

監修:梅玉
企画・演出:時蔵、芝雀、歌昇、團蔵

解説・進行:時蔵、芝雀、歌昇
進行:種太郎

「荒獅子男之助」扮装と実演:團蔵
「京鹿子娘道成寺」:梅枝



○幕開き
歌昇丈のガマと花四天の立ち回りで幕が開きます。
下座のドロドロドロで幕が開きまして板付きで中央にガマがいます。
中に入っていらっしゃるのが歌昇丈です。
これも、ケッコウ珍しい事で(笑) まず、大歌舞伎で歌昇丈がガマの着ぐるみの中に入る事って無いような気がいたします。
ご苦労様でございます。(^^ゞ
私の隣に座っている次男が「お母ちゃん!あれ、何?」っとビビッテいました。
どうも、次男には着ぐるみのガマの効果は大きかったようです。(笑)
そのくせ、終わってから「アレはね、ただのぬいぐるみなんだよ。怖くないもん。」とか言っておりました。(爆)


○イノシシ
舞台下のワークスペース上手からイノシシが登場します。
ダダダダッと走って下手へ 解説・進行の時蔵丈が「もう一度、走れる?」っと聞きましたが イノシシ君疲れてしまいました。(笑)
やはり!この時も 次男が大喜び!
隣の次男のリアクションを見ているのはとっても面白いです。(^^ゞ
はじめは、午前中に江戸東京博物館でハシャギすぎたためか 疲れた感じだったのですが この時にはスッカリ舞台の進行に乗せられておりました。
次男は一度もまともに歌舞伎の舞台を見たことがないのですけれどね。


○馬の登場
黒と白の馬が登場します。
子供6人と大人2人を順番に乗せてくれます。
体験で馬に乗ってみた子供の感想は「高くて怖かった」が多かったようです。
確かに、馬に乗ると視線の高さはかなり高くなりますから・・・。
でも、歌昇丈いわく「この馬は人の言葉か分かる馬だから大丈夫だよ。」(^^ゞ

歌昇丈が馬の中には人が2人入っていて 前足と後ろ足になっていると説明してくださったのですが これを聞いて次男がしきりに「馬のぬいぐるみの中に居て 前が見えるのかな〜?」っと心配していました。

ここで乗馬の体験をした子供は「馬に乗りたい人!」っと聞かれて手を挙げた子供の中から適当に選ばれたのですけれど 隣の次男!「乗りた〜い!ハイハイ!」って後ろの大人席で手を挙げていました。
最前列に座っていた長男と長女はメチャ静で いったいなのために、そんなに前の席に座ったんだい?っと言いたくなるほどジットしています。
どうも今回のワークショップで一番良い反応を示しているのはオマケの次男のようです。(笑)


○‘つけ打ち‘と‘見得‘の実演
歌舞伎になくてはならないのが‘つけ‘でございまして この説明と、どの様な時にどの様な‘つけ‘を打つのか説明していただきました。
男性の歩く時、女性のある時、何か物を落とした時、など 歌昇丈と芝雀丈が実演しながらつけ打ちさんが実際につけを打って見せてくれます。
芝雀丈、袴のままですが つけが入って女形の歩き方で歩くと、とっても可愛い!!!(^。^)
で、最後に歌昇丈の見得と見得に合わせてのつけ打ちを見せてくれます。

ここで、場内の子供たちも実際に見得を体験してみましょう!っという事で 希望の子供は みんな前のワークスペースに出て行きます。
ほとんどの子供が前に出て行くのですが・・・我が家の3人はおとなしい。(^^ゞ
あんなに馬に乗りたいと手を挙げていた次男も この時はおとなしいのです。
最前列に座っていた長女は座ったまま体を動かしていたので 歌昇丈に「やってみたいでしょ?おいでよ!」っと誘われたのですが出て行きませんでした。
歌昇丈!すみませ〜ん。(^^ゞ


○差金の実演
先ほどはイノシシや馬などの着ぐるみの動物の説明でしたが 今回は差金を使っての生き物の説明です。
まず、歌舞伎では‘黒‘は見えない事を意味する色だと説明がございまして、ですから 差金を操る黒子さんも、差金自体も見えない事になるのだとおっしゃっていました。
蝶と千鳥の差金を見せてくれました。
これも、実際に子供たちに体験させてくれるのですが ここはもう次男がノリキでございまして 先ほどの馬には乗れませんでしたが 今回は手を挙げながら前の方に出て行ってしまいました。(^^ゞ
蝶の差金は 先に付いておりますのが蝶ですので 重たくないようなのですが 千鳥が2羽付いている差金はチョッと重いのでしょうか、次男はフラフラしておりまして種太郎丈に手伝っていただいておりました。(笑)


○下座について
ワークスペースの下手側に太鼓や三味線など 普段の歌舞伎の舞台では黒御簾の中にある楽器が置いてありまして 鳥羽屋里長社中の皆様と、歌舞伎囃子協会の皆様が実際に音を出して 時蔵丈が「この音は、水音です。」っと言った感じで説明してくれます。
水音、川(水音+佃の合方)、波、海(波音+千鳥の合方)、雨、風、雪、雷、最後に雷車 これ、続けて聞きますとケッコウ面白いです。
佃の合方などは聞いただけで世話の幕開きとか思い浮かんだりいたしますし 波音と千鳥の合方などはスグに俊寛が浮かびます。(笑)
雷車はホールがそれほど広くございませんのでスゴク大きな音です。
         


○雨団扇、貝殻のカエル、波音、の体験
先ほどは下座で効果音を聞いたのですが 今回は‘雨団扇‘と‘貝殻のカエルの鳴き声‘と‘豆の入った駕籠の波音‘の実演と体験をしました。
これも、次男はふっ飛んで前に出て行きました。(^^ゞ
雨団扇は歌昇丈、貝殻のカエルは種太郎丈のところで体験させていただいておりました。



ここまで、いろいろな実演と体験がございましたが 結局!実際に体験いたしましたのは全て次男ばっかりでございました。
お〜い!お兄ちゃん、お姉ちゃん 何やってんだい!!!
ですけれど 次男はスッゴク楽しそうでしたので オマケでも一緒に連れて来て良かったと思いました。

で、ここからは 舞台上での役者さんの実演になります。



○「荒獅子男之助」扮装と実演
1、扮装
昨年の「暫」に引き続きまして 今年も團蔵丈が「先代萩」の男之助の扮装を舞台上で見せてくださいました。
下塗り(っと、言うのでしょうか)をしたところで舞台にいらっしゃいまして 舞台上で隈取をしていきます。
男之助は荒事のお役ですので 大きくて勢いのいい豪快な隈です。
横で様子を見ながら時蔵丈が解説をしてくださいます。
で、時より 團蔵丈が手を止めて、客席によく見えるように正面を向いてくださいます。
before、afterという感じで 違いがよくわかります。
荒事の隈は 丁寧に書くというより、勢いが大事だそうです。
それと 鬘や衣装に負けないように太くするのだそうで 筆で隈線を引いた後に指で‘ぼかし‘を入れます。
どうも、この‘ぼかし‘も ただ、ぼかして線を太くすれば良いというものではないようで やはり、力強く勢い良く見えるための決まりがあるのだそうです。
隈取のための絵の具(っと、言うのでしょうか)は 役者さんがそれぞれお作りになるそうです。


顔ができますと 今度は鬘です。
男之助の鬘は‘鬢菱皮、油付き生締‘です。
(注:鬢はもみあげ 菱皮とういのは、カラ毛(ヤクの毛です)を漆で固めたもの 生締はマゲの形で捌き役などによく用い 油付きと言うのは、鬘の後ろの部分を油で固めたものです。)
先ほど隈取をいたしましたが この時に、鬘を付けた時の全体のバランスも考慮するのだそうです。


次が衣装です。
肉襦袢を着て 筋隈入の襦袢(っと、言うのでしょうか)を着て それから衣装を着ます。
もちろん、場内は冷房が入っておりますけれど 今の時期、スッゴク暑そうです。(^^ゞ
で、筋隈入の襦袢ですが これ、梅王などでもよく見るのですけれど 衣装の下って、もちろん見た事はないわけです。
足の方は 簡単に申しますと股引みたいですが 腕は、腕のみで 肩のあたりまである長めの手甲の様な感じで 肩の近くに紐が付いていて背中で結わくようになっているみたいです。
衣装は裃と袴なのですが 袴のはき方が‘高股立ち‘というチョッと変わったはき方です。
昔の‘提灯ブルマー‘みたいに袴をはくのですね。
はじめは普通の袴なわけですから これを、着た後に織り込んだりしてブルマーの形に整えていくわけです。
でも、柔らかな生地ではございませんから 見ておりましても分かるくらい力が要るようです。
着せている衣装さん(女性でした!)も着ている團蔵丈も大汗です。
それにいたしましても・・・團蔵丈、足の間でモゾモゾしませんか〜?(^^ゞ
最後に太刀の大小を腰に差して完成で〜す!!!
團蔵丈、太刀を後見の方に腰に差してもらいながら「自分では何にもできません。(^^ゞ」っとおっしゃっていらっしゃいました。
確かに・・・アレでは動けませんね〜。
でもメチャ苦しいそう。(^^ゞ


2、実演
隈取、鬘、衣装を見ました後 「伽羅先代萩」の「床下」を実演で見せてくれます。
一度、幕が閉まって 再び開幕すると板付きで男之助が大きな鼠を踏みつけているところです。
>アヽラ怪しやな。・・・
から、始まりまして
>取り逃がしたか〜!残念だ〜っ!
までで、鼠は連判状を咥えて下手に入ります。(花道はございませんので)
後ほど この鼠の着ぐるみを被ることができました。



○「京鹿子娘道成寺」の実演
これ!良かったですよ〜。
あの「京鹿子娘道成寺」を10分ほどに短縮いたしまして(って、ほとんど‘さわりの部分だけですが)梅枝丈が踊りました。
幕が開きますと 長唄囃子のひな壇がございまして 烏帽子の梅枝丈がいらっしゃいます。
>花の外には松ばかり
から 能がかりで始まり 引き抜いて、手鞠になって その後‘恋の手習‘とか‘鞨鼓‘とかを全部パスいたしまして イキナリ、鈴太鼓になります。
これもスゴイですよね。(笑)
で、鐘入になるはずなのですが 鐘はございませんので(笑) 舞台中央で 鉄杖を打ち上げて決まります。

かなりの短縮バージョンで、とりあえず引き抜きを見よう!っといった感じなのですが ワタクシ的には梅枝丈の花子をチョッとでも拝見できたのが嬉しかったりいたします。
とっても可愛い花子です。(^。^)
そのうちに大歌舞伎の舞台で拝見できるのでしょうけれど その時に、きっと今日の舞台を思い出すのでしょうね〜。
楽しみ〜!!!



以上で、体験教室のワークショップのプログラムは終了いたしまして この後、子供たちは先ほどの‘差金‘や‘効果音‘や‘鼠の着ぐるみ‘などを実際に手にとって 体験させてもらいました。
鼠は辰巳丈がお勤めだったので 次男は鼠の着ぐるみを被って辰巳丈と写真を写させていただきました。
ですが、これって 辰巳丈と鼠のツーショットなのですよね。(爆)
         
     ワークショップ終了後に 差金とか効果音とか鼠などを実際に
          手にとって体験させてもらっているところです。
    たくさんの子供たちがワークスペースに出て行って並んでいます。
            とっても楽しそうなんですよね〜。(^。^)
               よろしければ、こちらにオマケがあります。






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