2007年04月08日・22日        もくじへ戻る トップページへ戻る
    歌舞伎座 昼の部   三階B上手よりの席・三階B上手よりの席

  *當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)
    長唄囃子連中

  *頼朝の死
    一幕

  *男女道成寺(めおとどうじょうじ)
    常磐津連中
    長唄囃子連中

  *鬼一法眼三略巻 菊畑
    一幕


當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)
 曽我五郎:獅童
 曽我十郎:勘太郎
 小林舞鶴:七之助
 茶道珍斎:種太郎
 工藤祐経:歌六

舞台は初春の祐経の館 祐経が舞鶴と茶道珍斎を供に現れると 春駒売りに姿を変えた十郎と五郎の兄弟が舞鶴の手引きで父・河津三郎の仇である祐経に対面するためにやって来ます。
仇・祐経を前に勇み立つ五郎を十郎と舞鶴が抑えます。
これを見た祐経は兄弟が河津三郎の子である事を知り 富士の巻狩りの後に二人に討たれる心で狩場の手形を兄弟に渡すと 後日の対面を約束するのでした。






頼朝の死
 源頼家:梅玉
 畠山重保:歌昇
 小周防:福助
 大江広元:歌六
 中野五郎:東蔵
 尼御台政子:芝翫

第一場 法華堂の門前の場
舞台は鎌倉、頼朝の三回忌の法要が行われようとしています。
頼朝の嫡男・頼家の姿を見ようと集まる群衆を頼家の近侍・中野五郎が鎮めたところへ 被布を被った小周防(こずおう)が腰元を供にやって来ます。
小周防は尼御台政子の命で墓参に来たのですが この事を人に知られぬ様に言い付かっていました。
被布を被る小周防を怪しむ中野五郎が法華堂の門前で問いただしているところへ 覆面で顔を隠した畠山重保が通りかかり小周防を許してやるよう言うのでした。


中野五郎や参列に来た侍たちが法華堂に行ってしまうと 重保は小周防に、なぜ尼御台政子が墓参を命じたのか理由を知っているかと尋ねますが 小周防は何も知らないと答えるのでした。

小周防も墓参に赴き 重保一人が門前に残るところへ 重臣・大江広元がやって来ます。
頼朝の死は落馬が原因であるとされていましたが 実は、女装して小周防のもとへ忍び込もうとしたところを 警備にあたっていた重保に斬られ、その傷が原因で亡くなったのでした。
重保の行動は侍として作法にかなったものでありましたが 以来、重保は主殺しの罪に苦しんでいたのです。
この事実を知るのは重保と尼御台政子と大江広元のみでした。
全てを知る広元に慰められ、重保は法要に参列するため法華堂へ向かいます。


しばらくして 墓参をすませた小周防が門前で待つところへ 重保がやって来ます。
小周防は重保に想いを寄せておりましたが 重保は頼朝の死の真相を話し、叶わぬ恋であると言うのでした。


第二場 将軍家御館の場
舞台は将軍家御館、頼朝の寝所 折りしも、一人月を眺める頼家を捜して近侍がやって来ます。
所領をめぐって争う熊野と羽黒山の別当が門前から動こうとしないと伝え これを聞いた頼家は自ら裁決を下すのですが 強引なやり方に別当たちは怒って立ち去るのでした。


別当らが立ち去ると 先刻、頼家の命で 父・頼朝の死の真相を問いただすべく小周防を連れて来た中野五郎が戻ってきます。
するとここへ畠山重保が出家を願い出るためやって来るのですが 頼家は理由を話すように問い詰めるのでした。
重保は何も答えず ただ出家を望むばかりです。
なおも頼家が問いただすところへ 先刻の別当らの訴えを聞いた尼御台政子が さらに、法会を終えた大江広元がやって来ます。
頼家は重保、政子、広元らを前に 頼朝の死の真相を執拗に問うのですが 重保は何も語らず 政子、広元は頼家の振る舞いをたしなめるばかりです。
ついに頼家は 中野五郎が連れて来た小周防を呼び出し尋ねます。
しかし政子は真相を語ろうとする小周防を重保に斬るよう合図します。
重保は自らの想いを小周防に伝えると その場で小周防を斬るのでした。
頼家は事の成り行きに激怒しますが 政子はこれも御政道のため源氏のため 「家は末代、人は一世」と言い放つのでした。






男女道成寺(めおとどうじょうじ)
 白拍子桜子
 実は狂言師左近:仁左衛門
 白拍子花子:勘三郎

舞台は道成寺 折りしも釣鐘の再興がかない鐘供養が行われる事になりました。
ここへ、桜子と花子と名のる二人の白拍子がやって来て鐘を拝ませて欲しいと頼みます。
二人は女人禁制のところを 舞を奉納するということで寺の内へ入ります。
金の烏帽子を着けて舞い始める二人でしたが やがて桜子の烏帽子が落ち男であることが分かります。
恐縮してこの場を去ろうとする左近でしたが このまま花子と共に舞うよう言われ支度をするのでした。
左近と花子は 交互にあるいは共に舞っていましたが やがて、鐘へ飛び込むと清姫の霊となり蛇体へと姿を変えるのでした。


 参考:京鹿子娘道成寺 あらすじなど





鬼一法眼三略巻 菊畑
 虎蔵 実は 牛若丸:錦之助
 智恵内 実は 鬼三太:吉右衛門
 笠原湛海:歌昇
 腰元白菊:隼人
 皆鶴姫:時蔵
 吉岡鬼一法眼:富十郎

  あらすじはこちらからどうぞ



☆「當年祝春駒(あたるとしいわうはるこま)」
○8日観劇の感想など
 長唄囃子の舞踊で曾我物の舞台です。
 七挺七枚で大ゼリからの出で 祐経・歌六丈、舞鶴・七之助丈、茶道珍斎・種太郎丈が舞台中央に出ます。
 お3人、パッと華があって 襲名披露興行朝一の舞台ですので この、華やいだ雰囲気に、こちらもスンナリ舞台に入れます。(^。^)
 歌六丈の貫禄、種太郎丈のスッキリきれのいい所作が良いです。
 種太郎丈は決まり ゝ がキッチリとしていてブレません・・・これからがとても楽しみでございます。
 で、とくに七之助丈が華やいでいて良いですね。
 実は今回は舞鶴・七之助丈が一番目を引きました。
 この一年でずいぶん大きくなったような気がするのですけれど・・・。

 曾我物ですので 途中から十郎と五郎が加わります。
 ‘対面‘と同様で ここでは舞鶴が花道付けから二人を呼びます。
 ここでも鳥屋口に向かって二人を呼ぶ七之助丈の所作が 大きくて、姿が美しく、とても良いのです。
 呼ばれまして 花道七三での所作の後 五郎・獅童丈と十郎・勘太郎丈が舞台に出ます。
 ここからの流れも‘対面‘と同じですが 大磯の虎、化粧坂の少将は所作として七之助丈が代わります。
 まあ、‘その様な雰囲気‘という感じです。
 私は久しぶりで勘太郎丈の舞台を拝見したのですが(後から思えば七之助丈も同様なのですけれど・・・)何だか、チョッともの足りないような モットいろいろ見たいな〜っと思ってしまいました。(笑)


○22日観劇の感想など
 まず、今回は勘太郎丈に注目いたしまして(笑) しっかり、拝見してまいりました。
 十郎と申しますのは舞台上での所作が、共に出てくる五郎に比べて派手 ゝ しくはないのですが とても、大きくたっぷりとして見えました。
 柔らかい感じの所作ですが 背中から肩、腕の線がとても綺麗です。
 また、派手でないぶん心情で見せる部分もあるかと思うのですが さほど長い時間ではございません舞台の中で十郎の背景がよく感じ取れると思います。

 で、やはり! 種太郎丈は良いですね。(^^ゞ
 年齢を考えると かなり、嬉しくなってしまいます。
 背筋がスッと美しいですし 動いていて線がぶれません。
 目を引くのですね〜。





☆「頼朝の死」
○8日観劇の感想など
 「頼朝の死」は今月の歌舞伎座・昼の部で一番楽しみにしておりました舞台でございます。
 梅玉丈の頼家が見たかったわけです。
 ちなみに・・・舞台の頼家は、たぶん21歳くらいだと思われます。
 昨年12月の「出刃打お玉」で23歳の正蔵がウケておりましたが 頼家はモット若いわけで このあたりがとても楽しみだったりしたのです。
 で、スゴイですね 見えますね(笑) 悩める青年に見えます。
 マサニ‘青‘です。
 やはり やり慣れたお役だからでしょうか。
 真山青果の舞台ですので新作歌舞伎の台詞劇ですが 梅玉丈の頼家の台詞に‘絵‘の様なイメージが浮かんでくるのです。
 とくに、後半 父としての頼朝を慕い憧れる‘青年‘の感情がイメージとして思い浮かんでくるのです。
 ドキドキするほどの憧れが伝わってきます。
 ‘恋しい‘と叫ぶ頼家・梅玉丈は 本当にそうなのだと思わせるのです。
 このあたりは 少し前の新聞記事などにもございましたが ご自身と重なるところがあるからなのでしょうか。
 イマドキ、これほど父親に憧れを持つ青年なんていないに決まってるサ っと、思いつつ でも、ここには居るよね・・・みたいな存在感。
 篤さがスゴイです。
 自分に正直すぎる故の我がまま とか。
 自分だけ仲間はずれの寂しさ とか。
 突き詰めない方が良いって事がわからない とか。
 自らの欲求が満たされない故の不満 とか。
 ‘まっ、いいか‘が、できない とか。
 でも 一人、月を眺める頼家の姿の美しいこと・・・。
 心の震えるような透明感 とか。
 うまく書けませんけれど‘アンバランスな青い人間‘の存在感がすごくて、重圧な舞台です。
 幕切れが‘号泣‘ですから 暗いですけれど・・・。(^^ゞ

 順番が前後いたしますが 第一場はチョッと辛かったです。
 お話の展開にもあるのでしょうけれど 行きつ戻りつまどろっこしい感じがいたしました。
 この場は芝のぶ丈の明るさに救われる気がいたします。(笑)

 重保・歌昇丈は第一場第二場ともに ご苦労様でございます。
 昨年の10月元禄忠臣蔵でも思いましたが 台詞劇、良いですね。
 言葉の一つひとつに迫力があると申しましょうか 説得力がある感じです。
 直球勝負みたいなところが良かったりします。
 梅玉丈とガップリ組んで火花が散っています。
 それにいたしましても・・・あれだけ、挙動不審であったら 何かあるって思われても当然の様な気もいたします。
 かえって なぜ、尼御台政子がそのままにしているのかが不思議なくらいです。
 感づかれても公認しなければ良い と、いう事なのでしょうか。
 べつに、そう思いたければ思えばいい でも、私は何も言わないよ・・・大人のズルさです。
 おそらく尼御台政子も重保も広元も大人なのです。

 福助丈の小周防、良いと思いました。
 キッチリ真面目に小周防で この人の哀れが伝わります。
 福助丈って‘哀れ‘を感じるお役って上手いな〜と思いました。

 尼御台政子・芝翫丈は迫力勝ちです。(^^ゞ
 で、舞台を見ておりまして なんと言うのか、母親と長男の力関係のようなものが実感として理解できるのです。
 「家は末代 人は一世」と言う尼御台政子の言葉が納得できてしまいます。
 家を守る立場にある母親のハラを括った一言に聞こえます。
 この一言を言う前の‘何を青い事をいつまでも言っているんだ‘というような表情に大きさを感じます。
 で、一瞬 この台詞を玉三郎丈で聞いてみたいっと思ったりいたしました。
 鳥肌立ちそうです。(^^ゞ


○22日観劇の感想など
 今回は少しのんびりと見てまいりました。(笑)
 第一場がある事で 全体のお話の流れはよくわかるのですが やっぱり、チョッとまどろっこしい感じがしてしまいます。(~_~;)
 ですがここでの小周防・福助丈はとっても可愛くて さらに、これから先の事を思えばとても哀れで そういった影のある可愛らしさがあると思います。
 前回も書きましたが ‘哀れ‘を感じるお役って上手いです。
 また、全体に重たい感じの舞台なのですが この場での芝のぶ丈の音羽にホッといたします。
 手馴れてしっかりした感じがあって 舞台に幅が出る様な音羽であると思います。

 第二場は梅玉丈もさることながら 歌昇丈の重保に鳥肌が立ちました。
 スゴイ迫力です。
 後半の‘頼家は秘密を知らない事に苦しみ、自らは秘密を覆い隠すために苦しむ‘と言う様な台詞がございますが このあたりの迫力はケッコウ凄いです。

 芝翫丈の尼御台政子は やはり、母親としての存在と家を守らなければならない立場とが ともに、とてもよくわかります。
 もちろん存在感、大きさはすごいのですが それ以前に、心情が納得できてしまうのですね。(^^ゞ

 で、梅丸くん! 第二場、かなりの時間ずっと舞台にいて とってもお行儀良く頑張っています。
 これ、じっと座っているのって かなり大変ではないかと思うのですが・・・。





☆「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」
○8日観劇の感想など
 「男女道成寺(めおとどうじょうじ)」は‘道成寺物‘の舞踊で「京鹿子娘道成寺」のパロディーになっています。
 もともと花子一人であるところを 花子と桜子の二人にして さらに、桜子は狂言師左近ということで 花子(女)と左近(男)の二人での踊りにした舞台です。

 今回の舞台の展開は「京鹿子娘道成寺」の‘道行‘にあたる部分はございませんで 舞台の烏帽子をつけての踊りから始まります。
 で、ここはマダ左近は桜子で女形です。
 このままで‘中啓の舞‘になり この後の烏帽子を取るあたりで桜子が左近である事が知れます。
 ここまで仁左衛門丈は女形でございまして・・・すみません(^^ゞ 物珍しさに(笑)ズット仁左衛門丈ばかりを見てしまいました。
 振り返れば・・・このあたり、ほとんどマッタク勘三郎丈が視線の中にございませんでした。
 だって、仁左衛門丈の桜子って すごくインパクトが強いのですもの。(^^ゞ
 左近であるとバレル時の仁左衛門丈、とってもオチャメでございます。

 ここから 勘三郎丈の‘手踊り‘で この間に仁左衛門丈が下手に入って狂言師・左近の衣装になります。

 手踊りの後、勘三郎丈が上手に入ると 次の‘手鞠‘のところは仁左衛門丈の踊りになります。
 「京鹿子娘道成寺」での‘手鞠‘は可愛らしい娘の感じなのですが 「男女道成寺」では左近が踊りますので もっと、はじけた元気な感じになります。
 このあたり、それぞれの所作の雰囲気を比べてみると‘こんなふうに、変えることができるんだ‘っと なんとなく嬉しくなったりいたします。

 次の‘花笠‘の踊りは勘三郎丈で ここから所化の‘あやめ杜若‘になります。
 所化の‘あやめ杜若‘は「京鹿子娘道成寺」と同じです。

 眼目の‘恋の手習‘は勘三郎丈で 後半、仁左衛門丈が加わります。
 「京鹿子娘道成寺」では もちろん、ここは花子一人なわけですが 相手がいると、花子の所作は変わらないのですが とても新鮮に見えます。
 おもしろいです。
 またまたチョッとだけですが ここの花子が玉三郎丈だったら、すごくドキドキしたんじゃないかな〜っと、思ってしまいました。

 この後が‘羯鼓‘の山尽くし ここはお二人ですが やっはり、勘三郎丈の羯鼓はポコポコとっても元気です。

 ‘ただ頼め‘で勘三郎丈の手踊りがあって、確か「京鹿子娘道成寺」と同じ様に引き抜きでそのまま‘鈴太鼓‘になります。
 一度、下手に入った左近・仁左衛門丈も衣装を替えて 同じく鈴太鼓で舞台に出ます。
 この後‘鐘入り‘になり 花子は鐘に上がり、左近は下手よりの板の上で それぞれぶっ返って絵面で決まります。

 「男女道成寺」では‘手鞠‘から‘恋の手習‘までが長唄と常磐津の掛け合いになります。
 もとの「京鹿子娘道成寺」の長唄もすごいですが 長唄と常磐津の掛け合いもかなり聞き応えがございます。

 やっぱり‘道成寺物‘は良いです。
 勘三郎丈の花子は襲名披露の舞台でもございましたし サスガだな〜っと思うのですけれど 今回は、とにかく桜子・仁左衛門丈のインパクトが強すぎまして はじめっから視線が仁左衛門丈に向いてしまいました。(^^ゞ
 ですので、左近になってからもそのまま視線が固定してしまいまして 気付けばズット仁左衛門丈を見ていた様な気がいたします。
 桜子での踊りは‘わ〜すごいな・・・‘っと思いつつ見ておりましたけれど(笑) 左近になりましてからは、軽やかですが柔らかで優しい感じの舞台でございまして 雰囲気がとても好きだったりいたします。
 とくに、‘手鞠‘での軽妙な感じと ‘恋の手習‘での艶っぽさの雰囲気は良いと思いました。
 で、次回は元気な勘三郎丈の花子を中心に見てきたいと思っております。(^^ゞ


○22日観劇の感想など
 やっぱり、仁左衛門丈を見てしまいました。(笑)
 理由は?ですが とにかく、目を引くのです。
 華やかだからでしょうか 軽快だからでしょうか・・・。
 で、はっきりしないのですが ‘恋の手習‘の勘三郎丈と仁左衛門丈のお二人での踊りのときの振り付けが前回とチョッと違っていた様な気がしたのですが・・・。
 全体に「京鹿子娘道成寺」より 軽い感じで 羯鼓のところなどの花四天との所作立てなど 見ていても演出が派手ですので楽しいです。
 余談ですが・・・衣装は桜子、鬘と顔が左近の仁左衛門丈の舞台写真がございましたが これ、とってもオチャメ〜で素敵でした。(^^ゞ





☆「鬼一法眼三略巻 菊畑」
○8日観劇の感想など
 「鬼一法眼三略巻 菊畑」は二代目錦之助丈の襲名披露の舞台ですので 劇中で口上がございます。

 二代目錦之助丈の虎蔵(牛若丸)は 少し元気がない感じではございましたが もともと品のある方ですので、お役の持ちます上品な雰囲気はございました。
 後半の‘のりじ‘の台詞も頑張っていらっしゃいました。
 ドンドン力ばかりではなく 品のある柔らかさを感じます。
 このあたりは二代目錦之助丈らしいところかと思うのですが もう少し前に出る感じで力強くてもいいのではないかしらっと思います。
 なんと申しましょうか、キッパリ感が欲しい感じです。
 ですけれど 見ておりまして とにかく、一生懸命にお勤めになっていらっしゃるのがわかるのですね。
 おそらく、この一生懸命さが二代目錦之助丈の持ち味の一つなのだと思います。
 後半にもう一度、見にまいりますので楽しみにしております。

 で、毎回なのですが やっぱり「菊畑」ってツラツラしてしまうのですよね。(^^ゞ
 ですけれど今回は襲名披露の舞台ですので頑張って(笑)見てまいりました。
 ワタクシ的になのですが「菊畑」の智恵内(鬼三太)は吉右衛門丈が好きだったりいたします。
 ちょっとヤンチャイ感じが良いのです。
 幕開きスグから鬼一法眼の出までの間のちょっとヤンチャイ雰囲気がとても良くて、なんとなく遊び心を感じてしまったりするのです。

 さらに、今回は鬼一法眼が富十郎丈ですので 舞台がグッと篤くなります。
 膝を痛めたと口上の時におっしゃっていらっしゃいましたが このためでしょうか、舞台の出が花道からではございませんで上手からでございました。
 あるいは、二代目錦之助丈の襲名披露の舞台ですので それを考慮されての事でございましょうか。
 どちらにいたしましても 今回の上手からの鬼一法眼の出は 私は好きです。(^^ゞ
 花道から腰元たちと共に菊を愛でながらの出は華やかなのですけれど どうも、間延びしてしまいまして ここで、一気に眠気が来るのでございます。(笑)
 なので、上手からの出であまり長い間をあけずにお話が進むのは良いと思いました。
 まだ、台詞が完全ではないのかもしれませんけれど それほど気になるところもございませんでしたし やはり存在感のございます鬼一法眼で吉右衛門丈の智恵内(鬼三太)とガッチリ組んだ押しのある舞台を見せてくれます。
 それよりも 口上の時におっしゃっていた膝の方が大丈夫かしら?っと心配になってしまいました。(^^ゞ
 上手からの出の時も また、同じ様に上手から入る時も かなり、気を使っていらした様に見えましたので・・・。

 時蔵丈の皆鶴姫はとても可愛らしく品があり また、見ておりまして安心感がございます。
 吉右衛門丈と富十郎丈とのバランスが良いのです。
 また歌昇丈の笠原湛海が良かったです。
 悪いけれどスコーンと役にカッコよさと色気の様な感じがございます。
 チョッと若い感じの元気っぽい湛海ですけれど まあ、皆鶴姫の婿にっと考えているわけなので ジャストなのだと思います。(^^ゞ
 好感の持てる湛海って、良いのか?ですけれど ワタクシ的には好きな湛海です。


○22日観劇の感想など
 富十郎丈と吉右衛門丈の鬼一法眼と鬼三太のせめぎ合いがすごくて 火花散る感じです。
 熊野の話を始めるあたりからの緊張感と 虎蔵を打てない鬼三太との間で杖を挟んでの鬼一法眼の 互いの心情のせめぎ合いがスゴイ迫力で伝わります。
 吉右衛門丈の大きさもさることながら 富十郎丈の重圧感は圧倒されます。

 時蔵丈はやはり 富十郎丈、吉右衛門丈とのバランスがとてもよくて 可愛らしさの中にも芯を感じさせる皆鶴姫に思えました。

 で!新錦之助丈ですが 8日に拝見いたしました時より、がぜん良くなっていますね〜。
 おっとりした感じの虎蔵ですが 品があり、また御大将の幅もございます。
 後半、虎の巻を奪い取る事に決めて 舞台中央で鬼三太の吉右衛門丈と‘ニヤ‘っとするところがございますが ここなど、余裕の‘してやったり‘の感じがございまして 見ていて楽しくなってきます。
 また、ノリ地の台詞も流れが良くて なにより、声の調子が前回より良いと思いました。






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