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| 国立大劇場 12:00開演 一階上手前方の席 |
*元禄忠臣蔵・第三部 四幕九場 |
元禄忠臣蔵・第三部 大石内蔵助:幸四郎 仙石伯耆守:三津五郎 おみの:芝雀 磯貝十郎左衛門:信二郎 間十次郎:高麗蔵 大石主税:巳之助 細川内記:梅枝 高田郡兵衛:門之助 堀部安兵衛・荒木十左衛門:歌六 堀内伝右衛門:左團次 吉良屋敷裏門 第一幕 吉良上野介屋敷裏門前 舞台は赤穂浪士が本懐を遂げた吉良上野介の屋敷裏門前 堀部安兵衛が本懐を遂げ上野介の首を討ったことを 様子を見に来た下僕に話していると 矢頭右衛門七、富森助右衛門、大高源吾、間十次郎、武林唯七らがやって来ます。 間十次郎と武林唯七が どちらが先に上野介を討ったかと言い争いを始めたところへ 不破数右衛門が内蔵助が待っていると告げに来ます。 一同が門内へ入ると 今度は、足軽・寺坂吉右衛門が吉田忠左衛門と共に屋敷内から出てきます。 皆と最後まで共に行動したいと言う寺坂吉右衛門でしたが 吉田忠左衛門に浅野家へ討入りの報告に行くよう言われ、吉良邸を後にします。 寺坂吉右衛門が去った後 裏門前に大石内蔵助ら浪士が勢揃いします。 内蔵助は浪士をねぎらうと上野介の首を供えるため一同と共に泉岳寺へ向かうのでした。 泉岳寺 第二幕 泉岳寺内匠頭墓所 泉岳寺に着いた内蔵助ら浪士一同は 上野介の首を供えると順に焼香を済ませます。 焼香の後、ただちにこの場で切腹しようとする浪士たちに 内蔵助は公儀の御沙汰を待ち天道に従うべきだと諭します。 折りしもここへ かつての同志・高田郡兵衛が浪士の仇討本懐を知り、忠義の列に加わりたいと駆けつけます。 しかし、志半ばで同志を抜けた高田郡兵衛に親友の堀部安兵衛は離別の言葉を残し、浪士一同はこの場を去るのでした。 仙石屋敷 第三幕 仙石伯耆守(せんごくほうきのかみ)屋敷玄関 舞台は幕府大目付・仙石伯耆守の屋敷玄関 折りしもここへ赤穂浪士の吉田忠左衛門と富森助右衛門が仇討の事を届け出るためやって来ます。 口上書を受け取った仙石伯耆守は二人を屋敷内へ招き 事の詳細を尋ねるのでした。 仙石伯耆守屋敷大広間 舞台は仙石伯耆守屋敷大広間 内蔵助ら赤穂浪士が仇討の検分のため集まっています。 仙石伯耆守他、検分役の者の問いに 内蔵助ら赤穂浪士達は仇討ちの詳細を話し、それぞれ仲間の功績を称えました。 さらに内蔵助は仙石伯耆守の‘徒党を組み 公儀の裁決で内匠頭は切腹したにもかかわらず、上野介を仇とするのは誤りではないか‘との問いに ‘同じ志を持つものが集まっただけの事で徒党ではなく 仇討は主君の最後の一念を晴らすためのものだ‘と答え これを、検分役が納得し書取が幕閣に奏上されることになります。 この後、四つの大名屋敷に分かれて沙汰を待つ事になった浪士達は 仙石伯耆守の計らいで、迎えが来るまで互いに別れの時間が与えられました。 それぞれ別の屋敷にお預かりとなった内蔵助と主税も別れを告げるのでした。 仙石伯耆守屋敷元の玄関 舞台は仙石伯耆守屋敷玄関 お預かりとなった松平家の迎えが 主税、堀部安兵衛らを迎えに来ます。 折りしもここへ細川家からの迎えが到着し 内蔵助も呼び出されて来ます。 内蔵助は堀部安兵衛、不破数右衛門に主税の事を頼むと 主税は、覚悟はできていると言いこの場を去るのでした。 主税の姿を見送ると 内蔵助は、温情ある仙石伯耆守に挨拶をし細川家へ向かうのでした。 大石最後の一日 第四幕 細川屋敷下の間 舞台は細川屋敷下の間 四つの大名屋敷に分かれて沙汰を待つ赤穂浪士の内 内蔵助らがここで過ごしています。 細川家では浪士達に親身な対応をしていて 切花の差し入れなどもあり 折から、磯貝十郎左衛門が この花を生けています。 しかし 内蔵助は思うところがあり、磯貝十郎左衛門を自分の居る上の間から下の間に遠ざけているのでした。 内蔵助は 世間の評判が良い事で、浪士達に気の緩みが出る事を心配しています。 折りしも、ここへ細川家嫡男・細川内記が面会に来ます。 内蔵助は、あくまでも謹慎の身で罪人として振舞うべきだと言い 肩衣を付けることなく平伏するのでした。 浪士達の本懐成就を祝福し苦労を労う細川内記でしたが 内蔵助の武士としての心情を見て 一生の宝となる言葉を求めます。 これに内蔵助は「初一念を忘れるな」と言葉を贈るのでした。 細川屋敷詰番詰所 舞台は細川家の詰所 折りしもここへ通りかかった内蔵助に御使役・堀内伝右衛門が頼みがあると声を掛けます。 頼みというのは 朋友の息子に武士道を学ばせたいので浪士の傍に置いて欲しいというものでした。 しかし、内蔵助は小姓の立ち振舞いから女性である事を見抜き、この場を立ち去ろうとします。 慌てた堀内伝右衛門と小姓に姿を変えたおみのは事情を話すのでした。 おみのは堀内伝右衛門の竹馬の友・乙女田杢之進の娘ですが 浪々の身で病になった乙女田杢之進は、おみのに婿を取って家名を再興する事を望んでいました。 折りしもここへ 赤穂浪士・磯貝十郎左衛門の婿入りの話が持ち上がり 結納までしたのですが その後、磯貝十郎左衛門は姿を消してしまいます。 おみのが消息を知ったのは討入りの後でしたが おみのは、磯貝十郎左衛門の真意を知るべく ここまで来たのです。 話を聞いた内蔵助は、磯貝十郎左衛門が動揺する事を案じ 面会を許しません。 おみのが納得できずにいるところへ 上使の到来が告げられます。 考えていた内蔵助でしたが 磯貝を呼び、おみのに会わせます。 呼び出された磯貝は、おみのを見ても知らないと言うのですが 内蔵助は磯貝の懐中にある琴爪を出すよう言います。 内蔵助は磯貝が琴爪を懐中にしまっている事を知っていて 身を慎ませるために下の間に遠ざけていたのです。 この琴爪は、かつて見合いの席で磯貝とおみのが連れ弾した際のものでした。 磯貝が大事に琴爪を持っていた事を知ったおみのは、磯貝の心情を察し 磯貝もまた婿であると認めるのでした。 細川屋敷大書院 舞台は細川屋敷大書院 上使として訪れた荒木十左衛門と久永内記が内蔵助ら赤穂浪士に切腹を申しつけます。 さらに、内蔵助の心情を察した荒木十左衛門は吉良家の家名断絶を告げます。 細川屋敷元の詰番詰所 舞台は詰番詰所 切腹に向かう浪士達が通り過ぎて行きます。 おみのは磯貝への想いを貫き、ここで自害し これに気付いた磯貝は、後を追うべく切腹の場に急ぎます。 そうして皆を送った内蔵助は堀内伝右衛門に見送られ「初一念が届きました。」と言葉を残し切腹の場に向かうのでした。 |
☆3日の初日に第三部を見てまいりました。 台詞や段取りなどチョッと心配ではあったのですが こちらの日程の都合で今回は初日の観劇になりました。 ですけれど、総じて台詞も段取りも 私としては許容範囲であったと思います。 もう少し経てば かなり、充実した舞台になりそうです。 全体としては10月からの3ヶ月間で お話としては一番‘歌舞伎らしい‘と思いますが、舞台の雰囲気は一番‘歌舞伎味の薄い‘舞台であったと思います。 また どの幕でも それぞれの幕で中心になるキャラクターがいて 内蔵助はそのキャラクターの‘からみ‘の様に思えてしまいました。 唯一、この舞台は内蔵助の舞台なのだと思えたのは 最後の花道の引っ込みでございます。 第一部が‘決‘、第二部が‘忍‘であるなら 今回、第三部は‘晴‘な感じでございます。 3ヶ月観劇するともらえる‘手拭‘をいただきました。 お三人のサインなどが染めてございますけれど わりと、地味なのですね。(^^ゞ 元禄忠臣蔵・第三部 1階前方上手よりの席 吉良屋敷裏門 第一幕 吉良上野介屋敷裏門前 まだ場内は明るい内に木が入ってスピーカーから討ち入りの‘音‘が流れます。 で、だんだん場内の照明が落ちて幕開きになります。 幕が開いた時には すでに吉良の首は討ち取っています。 第三部のお話の導入部ですけれど いかにも‘新歌舞伎‘といったはじまり方で この後、舞台に登場してくる人々も 台詞の感じなどが新劇を思わせるものです。 堀部安兵衛・歌六さんの台詞の感じなどは どうも、オモイッキリ‘新劇風‘でございます。(笑) この場面では 間十次郎・高麗蔵さんのイメージが良くて ‘本懐を遂げた‘という心の中の‘突き抜けた思い‘が、若さを感じるやわらかさ 清々しさとは少し違うのですが ‘やわらかさ‘に出ていたと思います。 いよいよ第三部の内蔵助・幸四郎さんですが 舞台中央からの出と同時にとても良い掛け声がバシバシ掛かっておりました。 今月が最後ということもあるのでしょうか 客席のテンションがとても高いです。 第一声「おのおのがた・・・」っと声が聞こえた瞬間 今月の内蔵助のイメージが場内に広がりました。 チョッとこれまでのお話の流れが頭に浮かびまして鳥肌が立ちました。 手に入ったお役ですけれど、吸引力は抜群です。 泉岳寺 第二幕 芝高輪泉岳寺浅野内匠頭墓所 このあたりはお話がわりと淡々と進みまして 大人数が舞台にいるわりにはアッサリした感じです。 ですけれど 前半の淡々とした浪士と 後半の高田郡兵衛の対比が面白いかと思います。 高田郡兵衛の門之助さんは ここだけでございまして さらに、突然花道からかけ出てまいりますので はじめは‘どなた様?‘っと思うのですが 会話の中で‘討ち入りから脱落しちゃったのね‘っと分かります。 本懐を遂げて‘突き抜けた思い‘の堀部安兵衛・歌六さんの雰囲気と ‘脱落した重さ‘の高田郡兵衛・門之助さんの雰囲気のコントラストが面白いです。 まあ、本が面白いのだといえばそうなのでしょうけれど 内蔵助がたびたび言う「初一念」を台詞でなく、客席に見せる舞台なのかな〜っと思いました。 歌六さん、門之助さんガップリで良かったです。 とくに門之助さん インパクトがありました。 仙石屋敷 第三幕 仙石伯耆守屋敷玄関 〃 大広間 〃 元の玄関 ここは三津五郎さんが引っ張ります。 ここまできて、ようやく この舞台は歌舞伎の舞台なのねっと思いました。(笑) 華があります。 さらには台詞を初め、雰囲気がキッチリ歌舞伎です。 何だか見ていてホッとして懐かしい気分になりました。(笑) ‘大広間‘では 内蔵助・幸四郎さんと仙石伯耆守(せんごくほうきのかみ)・三津五郎さんのやり取りが見られるわけなのですが どうも、私の印象は三津五郎さんのみでございまして 内蔵助・幸四郎さんは‘忍‘という感じより‘地味‘に思えてしまいました。 存在感は十分なのですが 渋すぎる感じもいたします。 大石最後の一日 第四幕 細川屋敷下の間 〃 詰番詰所 〃 大書院 〃 元の詰番詰所 この幕は、細川内記・梅枝さん おみの・芝雀さんが良かったです。 とくに梅枝さんの細川内記は‘らしさ‘があって良かったです。 また 芝雀さんのおみのの一途な感じが訴えるようで ここはケッコウ泣けました。 優しい雰囲気の磯貝十郎左衛門・信二郎さんとお二人 いかにも‘歌舞伎の恋仲の二人‘だな〜っという感じで やはり最後は二人とも覚悟を決める終わり方をするのですが それでも、泣けてきますね〜。(^^ゞ ですけれど 第四幕は元禄忠臣蔵の中では、お話的には歌舞伎らしいお話だと思うのですが 舞台を見ておりまして、やはり‘地味‘な感じがいたしました。 どうも ここも内蔵助・幸四郎さんは地味なのです。 押さえているというより 地味で歌舞伎の華を感じません。 存在感はスゴイのですけれど。 3ヶ月通しで観劇いたしました「元禄忠臣蔵」でございましたが 3人3様、3ヶ月3様、じつに面白い体験でございました。 ワタクシ的には 内蔵助は第一部の吉右衛門さん 舞台を見て面白いと思いましたのは第二部の御浜御殿でございました。 以上、簡単に感想など書かせていただきました。 |