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| 歌舞伎座 昼の部 三階A中央の席 |
*通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) 五幕 *七枚續花の姿繪 源太 常磐津連中 願人坊主 常磐津連中 |
通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) 花水橋 足利頼兼:福助 絹川谷蔵:歌昇 奥州の国主・足利頼兼は叔父・大江鬼貫や執権・仁木弾正らにそそのかされ、廓通いに明け暮れています。 折りしも廓からの帰り道 駕籠に乗った頼兼が鎌倉花水橋のたもとまできかかると 待ちぶせしていた刺客が頼兼を襲います。 闇の中での立ち回りとなるのですが 頼兼は駆けつけた絹川谷蔵に助けられます。 竹の間 御殿 政岡:菊五郎 沖の井:三津五郎 松島:秀調 鳶の嘉藤太:弥十郎 栄御前:田之助 八汐:仁左衛門 竹の間 頼兼が放蕩のあまり隠居を命じられ まだ幼い鶴千代が後を継ぐのですが、今度は鶴千代が狙われる事になります。 乳人・政岡は鶴千代は病と偽り 御殿の奥に引きこもって男性の面会を断っています。 するとここへお家横領を企む仁木弾正の妹・八汐が医者を連れて 病で引きこもる鶴千代に面会に来ます。 八汐は医者を使って曲者・鳶の嘉藤太を捕らえ 政岡を陥れようとしますが 鶴千代が政岡をかばい、沖の井らの機転により政岡は難を逃れ 八汐の企ては失敗します。 御殿 舞台は御殿の奥 鶴千代と政岡の子息・千松が食事を待っています。 毒殺のおそれから、政岡は自ら鶴千代のために食事を作っているのでした。 するとそこへ お家横領を企む一味の山名宗全の奥方・栄御前が菓子を持って鶴千代の見舞いに来ます。 栄御前は鶴千代に菓子を勧めますが 奥より走り出た千松がこれを食べてしまいます。 千松は鶴千代の毒味役として 日ごろから母・政岡に言いつけられていたのでした。 すると菓子には毒が入っていたので これを食べた千松が苦しみだします。 八汐は陰謀が発覚しないように 苦しむ千松を短刀で刺殺します。 しかし政岡は気丈にも顔色一つ変えることなく 鶴千代をかばうのでした。 これを見た栄御前は 政岡が実子・千松と鶴千代を取り替えていたと思い込み お家横領の一味に加わるよう話すと 連判状を政岡に預けて帰ります。 皆が立ち去り 一人になった政岡は息子・千松の元に駆け寄ると悲しみに泣き崩れるのでした。 これを聞いていた八汐は政岡に斬りかかりますが 逆に政岡に斬られてしまいます。 千松の仇を討った政岡ですが 折から現れた鼠に先刻の連判状を奪われてしまいます。 床下 仁木弾正:團十郎 荒獅子男之助:富十郎 舞台は御殿の床下 宿直をしていた荒獅子男之助は連判状を咥えた怪しい鼠を見咎め捕らえようとしますが失敗します。 実は、この鼠は仁木弾正が妖術で化けたもので 闇の中へ悠々と姿を消すのでした。 対決 刃傷 細川勝元:仁左衛門 渡辺外記左衛門:段四郎 渡辺民部:友右衛門 笹野才蔵:門之助 山中鹿之助:権十郎 山名宗全:芦燕 仁木弾正:團十郎 対決 舞台は幕府の問註所 忠臣の渡辺外記左衛門らの訴えにより お家横領を企む仁木弾正らが評決を受ける事になります。 一味の山名宗全は証拠の密書を渡辺外記左衛門から奪い 仁木弾正らが勝訴したかに思われたのですが ここへ、細川勝元が現れ 仁木弾正を次第に追い詰めると、ついに悪人たちの企みを暴き渡辺外記左衛門ら忠臣たちが勝訴するのでした。 刃傷 舞台は控えの間 敗訴した仁木弾正は、渡辺外記に斬りつけます。 仁木弾正と渡辺外記の立ち回りの末 弾正は取り押さえられます。 細川勝元から鶴千代の相続が認められた事を聞き 渡辺外記は傷を負いながら一さし舞い、この場を去るのでした。 七枚續花の姿繪 源太 願人坊主 三津五郎 源太 鎌倉一の風流男・梶原源太景季は羽織に着流し若殿様姿で傾城・梅ヶ枝のもとへ通います。 >エイ、まかり出でたる者は・・・ 廓に向かう源太が名のります。 >さるほどに 平家の軍勢十万余騎・・・ っと、生田の森での合戦を物語りますが >色には なまじ連れは邪魔・・・ いつのまにやら廓の話に。 一人四役での仕方咄をすると >つい深入りの奥座敷・・・ 若殿姿のままで梅ヶ枝のクドキを見せます。 >取って突きのけ 大音あげ・・・ ここから源太にもどり >蓼食う虫も 好き好きとやら・・・ で、源太は帰ろうとするのですが これを梅ヶ枝が引きとめます。 ちょっとした痴話喧嘩を踊って見せると >懺悔 ゝ の法印さまよ・・・ 廓の若い者が仲裁に入ります。 >浮きに浮きたつ景季は・・・ 廓の話を面白く語り終えると源太は さっそく、梅ヶ枝のいる廓へと向かうのでした。 願人坊主 >男裸でな 百貫の 寒も土用もわしゃ苦にゃならぬ・・・ 黒い衣を引っかけただけの願人坊主が手桶を持って現れます。 この願人坊主 門口に立って借銭を乞い チョボクレを唄って身の上をおかしく語って見せます。 >さらば和尚が身の上ばなし・・・ >鳶烏にならるるならば・・・ から、手桶の底をお面に代えて悪玉踊りを踊ります。 >めったに出まかせ 足まかせ・・・ 願人坊主はどこかへ立ち去るのでした。 |
☆伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) こちらの感想欄もよろしければご参考にどうぞ。 *花水橋 幕開き、舞台は夜の花水橋のたもとです。 ここは鎌倉ですので この、花水橋は 東海道本線の大磯と平塚の中間あたり 花水川(金目川)の河口付近ではないかと思います。 大磯の駅から直線で2キロくらいでしょうかしら ここを駕籠に乗って頼兼が通りかかったわけでございます。 今は1国でしょうか・・・あんまり、風情がある感じではないみたいです。(^_^;) まず、花道から菊十郎さんが出るのですが ここでサッソク大向こうから‘菊十郎‘と声がかかっておりました。 頼兼の福助さんは艶っぽくて良いですね〜。 品良くほろ酔いで いかにも‘廓からの戻りです‘みたいな艶っぽさがあります 五十四万石の当主の貫禄は?かもしれませんけれど 十分にカッコイイ伊達男でございます。 歌昇さんの絹川谷蔵は短い時間ですけれど 大きさがあって、立ち回りを見ておりまして鳥肌が立ちました。 なんでしょう・・・とにかく、とっても大きくて綺麗に決まる立ち回りです。 *竹の間 ここは台詞で見ていく舞台でございます。 「伽羅先代萩」が他の義太夫狂言から歌舞伎になった舞台とはチョッと違った成立ちをしているからでございましょうか。 次の‘御殿‘とは お話の流れが一緒なのですけれど 舞台の雰囲気は、台詞で見るのと義太夫で見るのとでは ズイブン違った感じに見えます。 舞台上は、ほとんど女性の登場人物でございまして さらに、視覚的な大きな動きがあまりございません。 こんなに動きの少ない舞台ですのに チットモ眠くならないのでございますね〜。(笑) なんと申しましょうか 火花バチバチの実力伯仲の舞台でございます。 で、この実力伯仲というところが 見ておりましてとってもカッコイイのでございます。 舞台におります主要な登場人物は みな、女性ですけれど 菊五郎さんの政岡、仁左衛門さんの八汐、三津五郎さんの沖の井、秀調さんの松島 それぞれがとても綺麗です。 綺麗と申しますのは もちろん花魁などの様な綺麗ではございませんで 一つひとつの所作がスッキリと美しいのでございます。 座って、立ち姿で 一つひとつが 隅々まで行き届いていて 衣装のさばきなども とても綺麗です。 仁左衛門さんや三津五郎さんは立ち役ですから これは、やはりウマイナ〜っと思ってしまいます。 四人並んでバシバシ伯仲しておりますのを見ていて とても綺麗で豪華な舞台、力のある舞台にワクワクしてしまいます。 「竹の間」は、とにかく 仁左衛門さんの八汐が目を引きます。 上方の役者さんの台詞の感じが‘柔らかさ‘を出していて 意地悪っぽい感じを増すのですが カチンカチンっとストレートに意地悪ではなくて また 怖いけれど‘きつく‘ないので 見ていて後に嫌な感じを残しません。 とっても上手いと思いました。 それと、三津五郎さんの沖の井が良いです。 こちらはキッパリしていて さらに、なんとなく可愛い感じがあったりします。 仁左衛門さんの八汐を相手に 菊五郎さんの政岡をかばって 十分な舞台だと思いました。 八汐や政岡に対して若い感じの沖の井と共に、沖の井の貫禄をホロする感じなのが 秀調さんの松島で やはり良いポジションであると思います。 「竹の間」の政岡は 八汐に耐えて鶴千代をかばって それでいて、大きな動きもなく聞かせどころのスゴイ台詞があるわけでもなく 存在感で見せる感じなのですが 菊五郎さんの政岡は 鶴千代を中心にした想いがあって それが伝わってきて この場面を見るだけで、この舞台にはない 今までの暮らしの中での鶴千代と政岡の様子 鶴千代が持つ政岡への信頼のよりどころを感じる事ができます。 この想いがあるから 鶴千代は政岡をかばうのだな っと、思えるのです。 篤さがあるのでしょうね。 子役の出る舞台は、どうしたって子役に目がいくのですけれど 今回もお二人とも頑張っていらっしゃいました。 鶴千代の「斬ってしまうぞ」で、場内から拍手がきてました。 それにいたしましても 自分で育てた子供に これだけ想ってもらえたら、親冥利に尽きるでしょうね。 *御殿 客席で見るのはラクですけれど やぱり、‘飯焚き‘がないとアッサリした感じです。(^^ゞ ‘飯焚き‘がない事もありましょうけれど 「御殿」での菊五郎さん政岡のは コッテリしたところがイマイチでございましょうか。 アッサリと感じます。 コッテリ、ドッシリ、いかにも義太夫狂言の政岡だわっと思えるのは千松が八汐に刺されて 政岡が鶴千代をかばって決まったあたりからです。 はじめのあたりは 前の幕をそのまま引きずって台詞劇の感じが残ってしまっているようでした。 ですけれど、ここからは糸にのってシッカリ見せてくれます。 全体に クドキになって、ラストスパートな感じですけれど やはりコッテリ感は少ないです。 まあ、見やすいと言えば・・・そうです。 この「御殿」も仁左衛門さんの八汐が良かったです。 客席をシッカリつかんで総ざらいって感じです。(笑) 意地悪で怖いけれど 華があるのですね。 だって、とにかく上手いもん!!! この舞台も、「竹の間」同様 四人の所作がとても綺麗です。 元々から体の使い方が上手いのでしょう。 衣装のさばきが上手くて綺麗で素敵です。 田之助さんの栄御前は貫禄十分です。 に、いたしましても 栄御前って はやがてんな人です。(^^ゞ *床下 3階席から見ておりますと 舞台全体が見渡せるので 短時間に大セリを使って換わる舞台の雰囲気がとても良くわかります。 富十郎さんの台詞がコーンと抜ける様に響いて耳に良い感じです。 今回の富十郎さんの男之助は手裏剣を受けた後、後ろに2歩ほど下がるのですが 初演の時に勘弥丈に教わったと‘ほうおう‘に書いてございまして いつも見る男之助とはチョッと違うやり方なようでございます。 で、團十郎さんの仁木は貫禄十分で不気味さイッパイです。 3階席からですと 花道の引っ込みは、はじめの方しか見えないのですが 影が定式幕に映るのですね。 コレがケッコウ怖い。(^_^;) 暗い場内にボ〜ット映る定式幕の仁木の影が 仁木が鳥屋に近くなるほど大きくなって映るんです。 なんか、影が迫って来るみたいで不気味で怖いんですよ〜。 *対決 まず、門之助さんと権十郎さんはチョッともったいないくらいですね。(^_^;) で・・・「床下」では‘国崩し‘と呼ばれる悪役の仁木ですけれど 「対決」では、わりと普通に見えてしまいます。 コレって 元のお話がつじつまがあっていないのでしかたないのですけれど「床下」であれだけ妖術(忍術)が使えるのに 「対決」では いろいろたくさん証拠の書付など見つかって まあ、間抜けた感じなのでございます。(笑) 言い逃ればかりでございますし。(^_^;) 仁木ってここでも、悪人ですけれど 「床下」の様に人間離れしてはいないのです・・・ほんとは。 なので ここでの團十郎さんの仁木は私にはチョッと無理っぽく思えました。 心底のメチャ悪い奴ではありますが あくまでも‘人‘の範疇であって そこを、不気味にしようとするとチグハグになるように思えたのでございます。 問註所に並んで座る仁木は どう見ても、空中や雲の上を歩くような不気味な国崩しの悪党には見えませんもの。 で、ここでも美味しいのが仁左衛門さんでございます。 勝元 カッコイイですね。 颯爽として‘いかにも‘の捌き役でございます。 ですが すみませ〜ん。 狐と虎の話の後あたりから だんだん意識が遠のきまして 勝元・仁左衛門さんの口跡があまりにも聞き心地良く 気が付きましたら 勝敗が逆転しておりました。(^_^;) *刀傷 ここは、團十郎さんの仁木が怖い!!! 目の周りのこしらえが青いんですもの。 台詞もなくって 青い顔つきで 刀を振り回していたら 「床下」とはチョッと別の意味で怖いです。 コレだから、夜の部「河内山」なのかしらっと思ってしまいました。(笑) で、こんなに怖い仁木を相手に頑張ったのが 段四郎さんの渡辺外記です。 頑固で真っ直ぐな感じが良く出ていて その、裏側に孫の千松への思いも感じられて 問註所で仁木に追い詰められたところなどは ドキドキものでありました。 それで またまた、ここでも 仁左衛門さんの勝元がカッコイイのです。 美味しいよね〜 最後の勝元。(^^ゞ 薬をあげるくらいなら モット早く助けに来てあげれば良いのに〜 などと思いつつも 颯爽としたカッコよさに 気分もスッキリでございます。(笑) ここまで見てきて ふっと、前半の舞台がスッカリ自分の中で飛んでいるのに気付きました。 あまりにも後半の舞台が篤くて重いので 前半が飛びました。 それにいたしましても 今月の「伽羅先代萩」、私の中では 仁左衛門さんがさらいましたね。 ☆今回の 「源太」と「願人坊主」は共に常磐津での舞踊です。 「源太」は(3)三津五郎が 官女、猿廻し、源太、卒塔婆小町、桃太郎、田舎娘、三番叟と七変化して踊る「倭仮名色七文字(やまとがないろのななもじ)」(1808年初演)の中にございます。 今回の舞台は「七枚續花の姿繪(ななまいつづきはなのすがたえ)」(1811年初演)とございますので 同じ(3)三津五郎の舞踊でも 女三の宮、源太、猿廻し、老女、浮かれ坊主(願人坊主)、汐汲み、関羽、と七変化する踊の中のものです。 「浮かれ坊主」は今では(6)菊五郎が清元に改曲した踊になっておりますが 元は、上記の(3)三津五郎の常磐津での「浮かれ坊主(願人坊主)」で 今回の舞台は三津五郎丈が元の常磐津で踊ります。 *源太 この舞踊は「七枚續花の姿繪」より以前の七変化舞踊「倭仮名色七文字」という 1808年初演の(3)三津五郎の舞踊を、後の「七枚續花の姿繪」に取り入れた舞台です。 「倭仮名色七文字」の七変化は‘官女‘‘猿回し‘‘源太‘卒都婆小町‘‘桃太郎‘‘田舎娘‘三番叟‘で 「七枚續花の姿繪」の七変化は女三の宮、源太、猿廻し、老女、浮かれ坊主(願人坊主)、汐汲み、関羽です。 源太というのは「ひらがな盛衰記:源太勘当」に出てくる源太で 舞踊の中に出てくる傾城梅ヶ枝は腰元千鳥です。 まず、三津五郎さんの源太は 幕開き花道からの出で 藤色地に梅と鎧の模様の衣装で兜を付けた梅の枝を持っています。 源太は源氏方の若武者でございましたので兜と鎧をあしらった装いで 生田の森での合戦から引いた梅の枝を持っております。(生田の森での合戦の折 矢を入れる箙(えびら)に梅をさして出陣したと言う話です。) もともと源太は 風流を解する伊達男、二枚目であります。 三津五郎さんの源太は若武者らしくキッパリした感じですけれど とても艶っぽく感じます。 >言わずとも それとしれかし・・・ >坂東一の若武者と・・・ 「ええい、まかりいでたる者は 梶原源太景季という のらものにて候 ソリヤイヤなんじゃ 身共に生田の咄しをせいお、話そうとも マズは生田の森の合戦は」 >さるほどに・・・ っと、このあたりまでが源太での内容になっています。 このまま戦物語りですすめればよいのでしょうけれど、廓の話になってしまいます。 >色には なまじ連れは邪魔・・・ 三津五郎さんは このあたりから 艶っぽさが表面に出て 梅ヶ枝と源太をスイッチするように踊り分けていました。 衣装はそのまま源太の衣装ですけれど これで梅ヶ枝の風情を踊って じつに、色っぽい感じです。 この後の‘願人坊主‘の時にも感じたのですが 三津五郎さんの舞踊は見ていてとても情景が分かりやすいです。 今回の‘源太‘も もともと、舞踊のよくわからない私などが見ておりましても 源太と梅ヶ枝の一人二役 そのほか、若い者や法印まで何役もスイッチしているのがよく分かります。 たぶん、基本にキッチリ見せてくれるからなのだろうな〜っと思いました。 *願人坊主 今回の舞台は(6)菊五郎が清元に改曲した‘うかれ坊主‘の元の曲で(3)三津五郎が踊った 常磐津の‘うかれ坊主(願人坊主)‘です。 やはり‘源太‘と同じく「七枚續花の姿繪」の中の一つです。 内容は清元の‘うかれ坊主‘と同じです。(清元の方が同じなのですね(^^ゞ ) この舞踊は踊り手がほとんど裸でございますので(^^ゞ 体の動きがストレートに分かります。 三津五郎さんの‘願人坊主‘は じつに、すっきりきっぱり粋な‘こきみよい‘感じがあって 江戸の雰囲気を感じます。 って・・・私も江戸の頃は知りませんけれど。(笑) 前の‘源太‘が艶っぽかったので 違いがハッキリ出て面白かったです。 イマイチ清元の高音が苦手な私には ケッコウ好きな舞台かな〜っと思いました。 ‘源太‘で一度、浅葱幕が下りて 舞台が変わり、浅葱幕を落として‘願人坊主‘になります。 大まかな流れは下記のごとくでございます。 >男裸でな・・・ で、舞台が始まって >「されば和尚が身の上話・・・」 から、チョボクレ祭文での身の上話になります。 ここからの歌詞ですけれど よ〜く聞いていると‘こいつ、とんでもないジャン‘とか思ったりいたします。(爆) >上り夜船の 櫂や艪じゃとて・・・ から、まぜこぜ踊りとなり >鳶烏にならるるならば・・・ で、面(桶の底)をつけての悪玉踊りになります。 ‘源太‘でも書きましたけれど ‘願人坊主‘では、さらに動きが一つひとつ‘綺麗にきっちり見える‘ので 舞踊を知らない私などが見ておりましても とても、見やすい舞台です。 |