2006年08月08日・13日       もくじへ戻る トップページへ戻る 
    歌舞伎座 第一部   三階A東よりの席・一階後方中央の席

  *慶安太平記(けいあんたいへいき) 丸橋忠弥
    二幕三場
  *近江のお兼
    長唄囃子連中
  *たのきゅう
    長唄囃子連中


慶安太平記(けいあんたいへいき) 丸橋忠弥
 丸橋忠弥:橋之助
 松平伊豆守:染五郎
 弓師藤四郎:市蔵
 おせつ:扇雀

第一幕 江戸城外濠端の場
  舞台は江戸城外濠端の茶屋 中間たちが世間話などして酒を飲んでいるところへ 朝酒
  に加えて梯子酒でさんざんに酔った様子の忠弥がやって来ます。
  茶屋でも飲み始めた忠弥は 中間や茶屋の亭主に酒をおごり上機嫌です。
  やがて中間たちは、忠弥の様な人物に天下を取らせたいものだとお世辞を言い この場を
  去ります。
  折りしも、茶屋にある酒を飲みきってしまった忠弥は店の亭主に酒と刺身を買いに行かせ
  ます。
  一人残った忠弥が床几でうたた寝をするところへ犬が来て顔を舐めますが 起き上がった
  忠弥は犬を追い払いながら 石を江戸城の濠に投げ込み濠の深さを調べつつ弁慶橋のあ
  たりまでやって来ます。
  忠弥は天下転覆を企てていて その下見をしているのでした。
  濠に沈む石の音に気を取られている忠弥は 老中・松平伊豆守が近づくのに気が付かず
  伊豆守が差しかけた傘で雨がかからなくなって はじめて、伊豆守に気付き驚きます。
  酔っているふりをした忠弥に 伊豆守は名を尋ねますが 忠弥は偽りの名を答え この場
  を去ります。


第二幕 第一場 丸橋忠弥住居の場
  舞台は忠弥の住居 折りしも天下転覆に加担している同志二人が忠弥に会いに来ますが
  忠弥は酔った様子で寝込んでしまい相手になりません。
  怒って帰ろうとする二人を女房・おせつが引き止めますが 二人は忠弥の様子を他の同志
  に知らせると言って出て行ってしまいます。


  二人の同志が帰ると 入れ違いに、おせつの父・弓師藤四郎がやって来ます。
  藤四郎は忠弥に貸した金の返済期日が近づいたので様子を見に来たのでした。
  しかし、酒に酔って寝ている忠弥に 義父・藤四郎も怒ってしまい おせつを連れて帰ると
  言い出します。
  おせつは この場は父・藤四郎を説得し 離縁状を貰うまで待って欲しいと頼むのでした。


  藤四郎が奥の間へ行くと おせつは、酔って寝ている忠弥を起こし 離縁状が欲しいと言
  います。
  すると忠弥は この酒に酔った様子は 同志の心底を試すもので 女房さえ気付かないの
  であれば きっと、同志も騙せたであろうと喜びます。
  そして忠弥はおせつに天下転覆の企てを話しますが 奥の間にいた藤四郎が これを聞
  きつけ、詳細を話すように迫ります。
  忠弥は義父ゆえと、由比正雪と共に決起する企てを話しますが 徳川に恩義を抱く藤四郎
  はこれを聞いて、娘・おせつと婿・忠弥に陰ながら詫びると訴人に行くのでした。
  一人で酒を飲む忠弥を大勢の捕手が囲みます。


第二幕 第二場 忠弥住居裏手捕物の場
  舞台は忠弥の住居裏手 大勢の捕手に囲まれながら、これを振り切る忠弥のところへ 
  おせつがやって来ます。
  忠弥が連判状を由比正雪のところへ届ける様におせつに渡すと 互いにこれが最後の別
  れとなるのでした。
  おせつがこの場を去るのを見届けると 忠弥は再び大勢の捕手を相手にするのですが 
  ついには捕らえられてしまいます。






近江のお兼
 お兼:福助
 若い者:信之
 若い者:橋吾

  舞台は琵琶湖の近く ここに暴れ馬を静めて綱を引く力持ちの娘・お兼がやって来ます。
  そうして お兼を見て、その力に挑んでくる若い者を簡単に振り払ってしまいます。
  そんな力持ちのお兼も若い娘、近江の名所を入れ込んだ唄いに合わせて恋心を踊り 
  楽しかった事を思い出して盆踊りの踊りになります。
  やがて晒しを手に 再び挑みかかる若い者をあしらいながら 布晒で踊り納めます。






たのきゅう
 たのきゅう:三津五郎
 おろち:染五郎
 きゅうきゅう:弥十郎
 けんきゅう:巳之助
 ぴんきゅう:新悟
 ぽんきゅう:小吉
 かんきゅう:三津右衛門
 ちょっきゅう:亀蔵
 さんきゅう:高麗蔵
 いっきゅう:秀調
 母・八萩:扇雀

第一場
  舞台は昔々あるところの芝居小屋の楽屋 一番の年少・ぽんきゅうの初舞台で賑やかで
  す。
  一寸法師の舞台姿で楽屋に現れたぽんきゅうを 父・きゅうきゅうが褒めまくります。
  折りしもそこへ 初舞台のぽんきゅうのために、小道具の小槌を持って たのきゅうが帰っ
  てきます。
  たのきゅうは ぽんきゅうに小槌 からかわれて泣き出してしまった、かんきゅうに頭巾を
  渡すのでした。
  いよいよ村の人たちが大勢集まって幕開きの時間です。
  一座の皆は華やかに とんとん踊りを踊り始めます。


第二場
  舞台は同じく芝居小屋の楽屋 たのきゅうのもとへ母親が倒れたと手紙が届きます。
  たのきゅうは急いで母親のもとへ帰ろうとしますが 途中の峠道には恐ろしいおろちが現
  れるので 皆は止めます。
  それでも帰ると言うたのきゅうに 皆は一座の馬車を使い、けんきゅうを連れて行くように
  勧めるのでした。


  たのきゅうとけんきゅうが峠にさしかかると 老人姿のおろちが現れます。
  おろちは、たのきゅうに名を尋ねるのですが ‘たのきゅう‘を‘たぬき‘と聞き間違え 上手
  く化けることができれば命を助けてやると言います。
  役者のたのきゅうは一座の馬車に乗ってきたので 中には衣装などがたくさんあって さっ
  そくそれで娘や殿様、酒飲み和尚と、化けたフリで姿を変え 最後は狸の腹鼓の代わりに
  とんとん踊りを踊るのでした。


  すっかり機嫌の良くなったおろちはお互いに信用した証拠に それぞれの苦手を教えあお
  うと言います。
  で・・・たのきゅうは‘お金‘ おろちは‘煙草のヤニ‘だと言うのでした。


第三場
  なんとか、おろちから逃げたたのきゅうは ようやく母親のもとへ戻ってきました。
  すると、母・八萩は息子・たのきゅうの姿を見て あっという間に病も治り元気になります。
  折りしもここへ 昨夜おろちに、とんとん踊りを見せるために叩いた太鼓を聞きつけて 何
  かあったのではないかと一座の皆が心配してやって来ます。
  皆が無事を喜びあったところで たのきゅうがおろち退治を思いつき苦手な‘煙草のヤニ‘
  を皆で集め始めます。


  いよいよ集まった‘煙草のヤニ‘を持って おろち退治に行くことになりました。
  皆で助け合っておろちを追い詰め ついに、おろちは たのきゅうが苦手だと言った‘お金‘
  を撒き散らして逃げていきます。
  おろちを退治した一座の仲間は とんとん踊りを賑やかに踊るのでした。




☆「慶安太平記(けいあんたいへいき) 丸橋忠弥」は1870年に初演された黙阿弥作の舞台です。
 この舞台は黙阿弥が、初演の時に忠弥を演じた初世市川左團次のために書いた舞台だそうで 後半の立ち回りを一番の見せ場にするようにしてあるのだそうです。
 もともとが立ち回りに重点が置かれた舞台ですから 今回も、後半の立ち回りはすばらしいものでございました。
 忠弥住居裏手の井戸で水を浴びた後に決まるところなどは 初演の時の型と同じなのだそうでございます。
 で、本来は‘忠弥住居の場‘の後に藤四郎が訴人するために伊豆守に会いに行く‘伊豆守役宅の場‘というのがございます。
 この場がございますと 藤四郎の情と義との板挟みの心情がよわかり また、今回の舞台の様に 藤四郎がいなくなると、イキナリ捕手が忠弥を取り囲むというような ある意味、急な感じにはならなかったと思います。
 ですけれど 筋書きを見ますと‘伊豆守役宅の場‘が上演されたのは近年では一度きりなのですね。
 できればこの舞台 大歌舞伎で、‘伊豆守役宅の場‘も入れて観てみたい感じでございます。


○8月8日の感想
 今回、観ました第一部の演目につきまして はじめに、なんとなく感じましたのは 野田版やコクーンでの舞台の匂いを感じるという事でございます。
 けしてマネていると言うのではございませんで 歌舞伎の役者が歌舞伎の舞台に戻って来て それまでの演出なり進め方なりを消化吸収して 再構築した感じです。
 もともと歌舞伎は、能でも狂言でも‘良いとこ取り‘が得意でございます。(笑)
 小劇場、アングラからの‘良いとこ取り‘の歌舞伎の舞台といった感じです。
 今回は勘三郎さんがいらっしゃらないので‘元‘の小劇場、アングラに対しての執着度が幾分なりとも少ないので 歌舞伎に戻ったところで消化された舞台が出来上がったのだと思いました。
 とくに、「慶安太平記」と「たのきゅう」は この様に感じました。

 初日でございましたので、どうかしら? と、思っていたのですけれど 皆さんキッチリ良かったと思いました。
 幕開きスグはベテランの方 中間の菊十郎さん、橘太郎さん、三津右衛門さん それと亭主の四郎五郎さんが脇をシッカリ固めていらっしゃいました。
 この様に舞台の雰囲気を作るのに ベテランの役者さんは本当に大事なのだと思います。
 橋之助さんも‘らしい‘雰囲気がございました。
 染五郎さんにもう少し重さが欲しいような気もいたしましたけれど まあ、マダ始まったばかりですので これからだと思います。
 市蔵さんの藤四郎は‘やむにやまれぬ忠義の心‘からの行動である事をシッカリ伝えていたと思います。
 たぶん藤四郎は‘意地悪な舅‘に見えてはいけないのでございましょうから ここは娘と娘婿への想いがあって良かったです。
 今回は3階席でしたので花道に出てからの ほんの少しが見えなかったのですが ここがシッカリ見えて、十分なものであればさらに良いと思います。
 扇雀さんのおせつは なんとなく姉さん女房かと思ってしまいました。(笑)
 いえ、シッカリしていて落ち着きがある と、いう事でございます。
 舞台転換で幕が2回閉まるのですけれど チョッとまだ、間が長かったみたいです。
 後半の立ち回りは、これはもう最高。(^^ゞ
 水はかぶるは 戸板は駆け上るは スパイダーマンか?紐に飛び降りるは・・・。
 初日でこのテンションの高さですから 段取りがモット良くなったらさらにパワーアップしそうです。
 今回の立師は菊十郎さんと橘太郎さんでございました。
 で、見た目にもかなりハードな立ち回りでございましたので 怪我が心配であったのですけれど やはり(~_~;)何人かお怪我をなさった方がいらっしゃった様でございます。


○8月13日の感想
 やはり橋之助さん、頑張っているな〜っと思いました。
 何より立ち回りがすごいのですね。
 前半は、やはり 茶屋の亭主の四郎五郎さん 中間の菊十郎さんなど 周りの方がシッカリしていらっしゃるのが目立ちました。
 この方たちの作る雰囲気がとても‘らしく‘見えたと言うことでございます。
 また今回は1階席でしたので橋之助さんの忠弥の花道からの出もよく見る事ができました。
 揚幕から出て 花道7・3での台詞から 舞台に上がって「素敵に酔っちまった」っと 良い流れであったと思います。
 ただ、犬を追い払いながら石を投げて濠の深さを測るあたりがもう少し 天下転覆という大事を秘めているわけなので 篤み、重さ、が欲しい気がいたしました。
 ここで重圧な感じが出ると なおさら、はじめの酔っている場面との対比が生きてくると思います。
 染五郎さんの伊豆守は、やはりちょっと年齢的につらい感じがございました。
 ですけれど 幕切れ前の忠弥の後ろ姿を花道方向に見てスッと立つ姿はケッコウ決まっていたと思います。
 忠弥住居の場での扇雀さんは前回も書きましたとおりで、落ち着いた感じがよかったと思います。
 で、市蔵さんの藤四郎 今回は花道も見えまして ここで、最後に娘のおせつに「許して下され」と頭を下げるのですね。
 これをどれほど客席が見るかによって この後の訴人から捕り物に至るまでの 忠弥の最後に対する 舅の想いが違って見えてくる様な気がいたします。
 もともとは、この住居の場の後に藤四郎が伊豆守のところに訴人にやって来る場があるそうなのですけれど ここをカットしているので、藤四郎の花道での「許して下され」は じつは、とっても重たい台詞なのですね。
 私はここは素直に舅の‘忠義ゆえのすまない気持ち‘として受け取りました。
 住居の場から立ち回りまでは三ツ太鼓で繋いで いよいよ立ち回りになります。
 最後の幕切れ前は捕り手に捕まった忠弥が刑場で張り付けになる事を示唆して見せているようです。





☆「近江のお兼」は1813年初演の七世市川團十郎の八変化の所作事であったそうでございます。
 團十郎の所作事とあって、お兼も力持ちの娘でございます。(笑)


○8月8日の感想
 長唄のひな壇が出て、明るくて、スッキリ綺麗な感じの舞台です。
 ちなみに 初演の時は長唄と常磐津の掛け合いであったそうです。
 「慶安太平記」では犬が出てまいりましたが 今度は馬です。(笑)
 「慶安太平記」と「たのきゅう」の間で 女形の舞踊ですので‘ふっと‘息をついてしまいがちですけれど 何だか、久しぶりに繊細で綺麗な本当の?女形の舞踊を見た様な気がいたしました。
 3階席からオペラグラスを使って観ておりましたけれど 手先がとっても美しいです。
 お兼は、美しいけれど元気な力持ちの娘ですけれど 福助さんはとても可愛らしく綺麗に踊っていらっしゃいました。
 筋書きを見ますと ケッコウな回数、上演されているのですけれど福助さんは今回が初めてなのだそうです。


○8月13日の感想
 前半の‘盆踊り‘のあたりまでチョッとつらかったですけれど 後半、晒しを持ってからは楽しかったです。(^^ゞ
 今回は花道がよく見えましたので 花道の福助さんと舞台の馬の共演?も見事でした。
 ここは花道7・3で若い者を支えにえびぞりで晒しを振るのですね。
 綺麗でした。
 8日には気付きませんでしたがケッコウ晒しを踏んでいましたね。(笑)
 それにいたしましても あんなに肩や腕をグルグル回して 大丈夫なんでしょうか。(^^ゞ
 筋肉痛を通り越して 腕が抜けそうでございます。





☆「たのきゅう」は小劇団を主宰する、わかぎゑふさんが脚本の 新作の舞踊劇です。
 もとは、昔話の「たのきゅう(田能久)」でございまして ほんわかした雰囲気の舞台です。
 また 振付が三津五郎さんとアナザー・カンパニー 作曲が創邦21の今藤美治郎さん と、古典の中に‘新‘を見つける様な作り方の舞台かと思います。
 この舞台、普段歌舞伎を見慣れている方にはイマイチであるかもしれませんけれど 夏休みで子供を連れて行きました私には タイムリーな舞台でありました。
 8月の納涼歌舞伎ならではの舞台かと思いますけれど モットこういう舞台があっても良いかもしれません。(^^ゞ
 だた、全体の感じ、雰囲気は今のままで せっかく三津五郎さんが踊っていらっしゃるのですから もう少し踊りの部分が変わると 普段から歌舞伎を観ている方にもウケるのではないかしらと思ったりいたします。(笑)


○8月8日の感想
 三津五郎さんの新作舞踊ですけれど 舞台の雰囲気は‘日本昔話‘でございまして 舞台の背景なども昔話の絵本の感じでございます。
 私は 今、進行形で子育てをしておりますので この様な感じの絵にマッタク違和感がないのですけれど 日ごろ、あまり子供の環境に接していらっしゃらない方には‘こどもこども‘して見えるかもしれません。
 雰囲気は‘素朴‘っと言ったところでしょうか・・・。
 舞台には大きなプリン型の回り舞台がございまして これが回転する事で舞台転換が行われます。
 このあたり どことなく、野田版研辰の舞台を思わせますけれど そこまではチョッと届かない感じでございました。(^^ゞ
 三津五郎さんの踊りは申し分なく良いです!!!
 リズミカルな明るい踊りで 観ていてとても楽しくなります。
 リズミカルな部分は巳之助さんの太鼓?ドラム?によるところが大きいです。(^^ゞ
 染五郎さんの‘おろち‘も‘人の良いおろち?‘でございます。
 だいたい‘大蛇‘ではなくて‘おろち‘っと言うところに雰囲気が出ているのですね。
 染五郎さんの、おろちの衣装ですが 色合いは地味ですけれど ケッコウおしゃれ〜な感じでございまして わりと良いかな〜っと思いました。
 今回の舞台で小吉さんが初舞台、三津右衛門さんが名題昇進の披露という事でしたので 劇中で三津五郎さんの口上がございました。
 幕切れ前は金紙の紙ふぶき(と、言うのでしょうか)が降ってまいりまして それは綺麗で楽しく幕切れになります。
 で、この時に舞台の奥側にセリで歌舞伎座(もちろん作り物ですよ)がセリ上がってくるのですけれど これ、わかぎゑふさんのブログで何かオチがある様な事が書いてあるのですね。
 それで それは‘再演された時のオチ‘なのだそうです。
 って、再演されるのでございましょうかね・・・「たのきゅう」???
 まあ、一緒に観に行きました娘は「たのきゅう」が一番面白かったと言っておりましたので・・・どおでしょうね。(^^ゞ


○8月13日の感想
 “トントントトトン”と“し〜〜〜”と“もえ〜!!!”が耳から離れません。(笑)
 初日に見たときより良かったような気がいたします。
 三津五郎さんも良かったですけれど 染五郎さんがズイブン良いと思いました。
 オチャラケている様ですれけど シッカリ押さえる所は押さえていて チョッと見の見た目以上にチャンと歌舞伎していると思いました。
 三津五郎さんも染五郎さんも 一つひとつ丁寧に決まっている感じで動きが綺麗でした。
 この舞台、昔話をベースにして 見た目があまりにも‘お子様‘なので 引ける方も多いような気もいたしますけれど でも、舞台そのものは だからこそ、一つひとつが丁寧かなと思われました。
 もともと歌舞伎って子供が見るものではない感じです。
 どのお話もけして子供向けにはできていないと思いますし。
 小さい頃から歌舞伎に親しんでもらおう、な〜んて最近いろいろ企画がございますけれど 演目自体が見せられないものばかりでございましょ。
 少なくとも小学生の子供を持つ親としては 見せたくないものばかりでございます。(笑)
 なので歌舞伎教室では‘寿曾我対面‘を実習いたしますけれど これ、舞台を現代の子供が見て イキナリ面白いって思うでしょうか?
 まず、今の子供 少なくとも小学生くらいの子供にとって 歌舞伎って、引っかかりがあまりにもなさすぎるのです。
 今回の「たのきゅう」の様な演目を力のある役者さんが大真面目でキッチリ舞台にしてくれるような機会があるのは 子供を巻き込みたい(笑)私にとってはラッキーでございました。
 じじつ、8日に一緒に観に行きました娘はガゼン歌舞伎に興味を持ちまして 今まで、私がTVで歌舞伎を観ておりましても 知らん顔でしたものが気にするようになりました。
 “百聞は一見にしかず”って 感じでございましょうか。
 この夏は、長男と長女が初めて歌舞伎の舞台を見ましたけれど 一年に一度くらい「たのきゅう」の様な舞台があってもいいのではないかしら〜っと お母さんは思うのでございます。












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