トロフィー                  もくじへ戻る トップページへ戻る
 
 長男が頑張って通った 幼稚園のスポーツクラブの5年間課程が終了しま
した。
 幼稚園の年中から始めて5年間 ほとんど休むことなく通いました。
 このスポーツクラブは幼稚園・年中からはじまって 5年間頑張るとトロ
フィーをもらうことができます。
けれど幼稚園の保育終了後に園舎内の設備を使っての指導なので たい
ていは 幼稚園を卒園する時に辞めてしまうのです。
 長男が卒園する時 25人ほどいた同じ歳の子供たちで 小学校に行くようになっても辞めずに そのまま続けたのは4人だけでした。
 長男が辞めずに続けたのは 元々身体も小さくて体力もなく イマヒトツ
運動神経もよくない長男が マア それなりに身体が動かせるようになれば
いいかなと私が思ったことと 5年間頑張って通うとトロフィーがもらえること
を知った長男が トロフィーほしさに続けると言ったからなのでした。
 そんな感じでありますので 5年間通っていたからといって 特別何か
とび抜けて できるようになったというわけではありません。
 縄跳び、跳び箱、鉄棒、マット運動、ドッチボール、ポートボールなどが
それなりに皆に混じってできるようになったぐらいなのです。
 でも ボールが飛んでくるのが怖くて ドッチボールをするたびに泣いてい
た長男からすれば たいした進歩なのでした・・・。

 一口に5年間と言っても その時間的な長さは人それぞれかも知れませ
ん。
 いい加減 送り迎えがしんどくなって おじいちゃんに代わってもらうことが
多かった私には ケッコウ長いものでありました。
 長男にとっても それはやはり長い時間であっただろうし 彼なりにかなり
努力の要ることであったと思うのです。
 スポーツクラブでの活動は タイムを競うとかここまでできないといけない
とか そういうことがなく また誰でも平等に参加させてもらえるので ノンビ
リしている長男には楽しくて ここで苦になることはあまりなかったかもしれ
ません。
 この5年間 長男が一番頑張ったのは 時間のやりくりでした。
 学年が上がると学校からの帰宅時間が遅くなります。
 さらに 何か行事があるときなどは 学校に残ったりするので もっと遅く
なります。
 学校から走って帰ってきて 急いで支度をして出かけます。
 ですから学校や塾の宿題は スポーツクラブから帰ってきてからやること
になるわけです。
 小さいうちは 眠たくなってしまいました。
 疲れてしまって なかなかはかどらない時もありました。
 時間が遅くなって ベソをかきながら宿題をすることもありました。
 夕飯を食べると眠くなるので ‘お腹がへった〜‘と言いながら頑張ってい
ました。
 週一回のことですが この日はいつも寝るのが10時とか11時とかになっ
てしまいました。
 2年生になる時に 送り迎えが大変になってしまった私は‘辞めてもいい
よ‘と言ったのですけれど 長男は頑固に‘トロフィーをもらうまで辞めない‘
と言って5年間頑張りました。
 彼はこう言っていました。
 「ボクはチビだから かけっこもマラソンも遅いし 相撲大会も勝ったことな
いし トロフィーなんてこのチャンスを逃がしたら きっともうもらうことなんか
できないよ。競争じゃ勝てないけど 続ければもらえるんだったら ボクでも
できるからゼッタイに頑張ってもらうんだ。」
 親馬鹿ではありましょうが 5年間彼は彼なりに一生懸命頑張ったと思う
のです。
 なので スポーツクラブ最後の日に 彼がトロフィーをもらって
 「おかぁーちゃんトロフィーもらった!!」
 と ニコニコしながら走って来るのを見て ほんとうに良かったと思ったの
でした。

 人からは見えない地味なことというのは 誰でもやりたくないと思います。
 コツコツ何かを続けることなんて 今の時代ダサくて流行らないかもしれま
せん。
 私だって どんな小さなことであっても それを続けるのはとても大変で
あると思いますし 実際なかなかできません。
 でも私は‘継続は力なり‘を信じている古臭いヤツでもあります。
 自分でも実行するのは なかなか大変なのですけれど それでも 子供た
ちに 少しずつコツコツ何かをやり続けるのはとても大事で 月日が過ぎた
時 この積み重ねたことは抱えきれないほど大きくなっているのだと 伝え
たいと思っているのです。
 続けるというのは 誰にでも簡単にできることではないような気がします。
 続けることそのものが 大変で努力が要るのだと思うのです。
 そうして 一人ではなかなか 完結しないことであるような気もします。
 長男の場合には 彼自身の気持ちと それを支える家族の想いがあった
からできたことなのです。
 私一人では無理であった気がします。
 毎週の夕方忙しい時分の送り迎えは 続けるのが大変でした。
 長男を支える私を さらに支えてくれた おじいちゃんがいたからできた
ことなのです。

 4月に小2になる娘が スポーツクラブ4年目に入ります。
 最近ではもっぱら送り迎えは おじいちゃんになってしまいました。
 でも お兄ちゃんの名前入りのカッコいいトロフィーを見て 自分ももらう
のだと 娘は張り切っています。
 さらに 今度 年長になる次男はまだ1年過ぎたばかりで 後4年もあり
ます。
 お兄ちゃんのスポーツクラブは トロフィーとともに終了したのですけれど
おじいちゃんの送り迎えは まだまだ続くのでした。
 結局一番はじめにリタイヤしたのは私で どうも最後まで頑張り続けるの
は おじいちゃんであるようなのでした。(#^.^#)







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